だっこのイス

プロダクトデザイン (デジタルファブリケーション, 2017)
イスと人のGive and Giveの関係性
まだ幼い頃、「だっこして!」の一言で子守唄を歌ってくれたとき。このイスは、そんな子どもの頃のように「ねぇねぇ、だっこして!」と向かい合って座ることができます。最初は照れくさいけれど、次第にそれは〈モノ〉ではない、あなたにとっての「よりどころ」になるはずです。愛着と癒しを少しずつ分け合う形のイスで、毎日が少し温かくなりますように。
座り心地の試作
母親の身体寸法を参考に、心地のよいハグのできる形状を考案。レーザーカッターを用いて強度と重量を考慮してプロトタイプを3度作成し、実寸サイズの切り出し作業を行ないました。座り心地のテストでは、「恥ずかしさがあるが段々と愛着が湧く」「人がそこにいるような不思議な気持ちになる」などのコメントをもらいました。コンセプトを評価され、2017年度デジタルファブリケーション 秋吉浩気賞を受賞。